「ゆるい就職」週休4日、月収15万の新しいワークスタイルで社会はこう変わる

ゆるい就職

日本は長らく新卒一括採用、正社員入社で週5日勤務週休は2日+祝日という労働スタイルが主流であるが、「ゆるい就職」はこれが果たして本当にいいことなのか?という問題定義に一石を投じるサービスだと思う。

週休4日、月収15万で自分のキャリアプランを考えるモラトリアムを

北欧では大学入学者の平均年齢が22歳くらいで大学卒業時には28歳くらいになるんだという。日本と比較して遅いタイミングで就職や起業をしているという事になるさらに彼らは卒業後すぐに就職するわけでも内容で就職年齢を平均すると30歳くらいがひとつの目途になっているようだ。

彼ら北欧人は高校を卒業した後、アルバイトや海外渡航などの経験を経て自分の目指すべきキャリアを考える、その上で大学を選び勉学に励んで就職や起業するパターンが多いようだ。

一方日本ではご存知のとおり、高校卒業後はすかさず大学へ入学し、大学卒業後はすかさず正社員就職をするのが一般的。そして、新卒一括採用の弊害でそのレールから外れると企業への就職は厳しくなるという悪習慣とも言える暗黙のルールがある。若者は自分のキャリアに疑問を抱きつつも正社員就職しているのだ。

ゆるい就職が提唱する労働スタイルは「週3日だけ企業で勤務、月収は15万円」この条件の意図は実質週休4日制とする事で自分のキャリアについて考えたり、起業する準備に時間を当てたりする時間を作る事にあるようだ。

確かに、正社員として就職し、平日はハードワーク、残業をしながら寝不足でたった2日の休日は買い物や家の事をやってあとはゆっくり過して次週のハードワークに備えるなんて働き方をしていたら、キャリアもへったくれもないし、起業のプランなんて相当自分自身を”削らないと”たいしたものは書き起こせない。

・休日の使い方が下手なのは管理能力がないから

・起業家になろうってやつが今の仕事が忙しくって準備できないなんて甘い

そんな反論があるかと思うが本当にそうだろうか。会社の労働環境によっては休日の時間を有効活用するための難易度は異なるはずだし、起業家は精神的に常人場慣れしたタフさをもってなきゃいけないのかといったらそうではない。

でもイノベーションが必要な時代にはより生産性が高くて、クリエイティブに仕事をする人が多くなきゃいけないんじゃないの?

そう考えると、一部の超人が現れるのを待つより、社会的に起業しやすい環境を整える方が利口なわけです。

週休4日、月収15万のワークスタイルが広がると社会はこう変わると思います。

週休4日、月収15万で社会はこう変わると思う。

・若い起業家がリスクヘッジをしながらビジネスプランを立てられる

20代の起業家は乗り越えなければならないハードルが多い、彼らは預金などはほとんどないまま起業しなければならない事が多いため、資金も少ないし、ビジネスの経験も少ないところからスタートしなければならないからだ。

しかし、週休4日、月収15万円の安定収入があれば、起業家は時間的にも経済的にも余裕が出る、社会全体として考えれば起業家を輩出しやすくイノベーションが起きやすい社会環境になるんじゃないか。

・社会起業家の様な利益が上がりづらいけど社会的に意義のある仕事がしやすい環境になる

社会起業家は社会的に意義はあるんだけど、利益が上がりづらい、先例が無いため、苦労するパターンが多くある。もちろん中にはいきなり成功してその辺のビジネスよりも高収入を得られるパターンもあるのだけど稀である。

社会起業家にも週休4日、月収15万という安定収入がある事で活動のしやすさは格段に上がると思う。

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