最近UUUMを脱退するYouTuberが増えています。直近だけでも。
・ハイサイ探偵団
・ひまつぶ総会
・桐崎栄二
・木下ゆうか
・関根りさ
・釣りいろは
・えっちゃん
・ブレイクするー佐々木
と、これだけ多くのユーチューバーがUUUMから脱退しています。ハイサイ探偵団や木下ゆうかさんなどは数字を多く持っているユーチューバーだけあって衝撃が走りました。
なぜ、youtuberの芸能事務所であるUUUMから次々と人気のユーチューバーが脱退しているのか?今日はその理由を説明します。
そもそも、UUUMとは?
そのUUUM脱退の理由を説明する前にUUUMとはどんな会社なのかを一度説明しておく必要があります。
こちらの図を見てもらうとわかると思いますが、UUUMはユーチューバー版の芸能事務所です。UUUM所属のユーチューバーはYouTubeから得られる広告料金をUUUMを通してもらっています。UUUMはユーチューバーから広告料の3割くらいをもらっているといわれています。
え?なんでユーチューバーはそんな事をするの?自分たちの取り分が少なくなっちゃうじゃん。
そう思った方は多いと思います。確かにYouTubeから入る収入、広告報酬は少なくなってしまうのですが、UUUMという会社は広告会社なので多くの大手企業とのコネクションがあります。ですから、お金を取る代わりにyoutuberには企業案件という大きな金額のお仕事を紹介してくれるのです。例えば、大手の飲料メーカーなどがyoutuberに自社の新商品の紹介を依頼する時は1回の紹介動画で数百万円〜数千万円のお金を支払ってくれます。1回の動画で、これだけお金がもらえるんですよ?そう考えたら、多少UUUMに広告収入を取られていても、問題なく、むしろ企業案件を依頼してくれるメリットを享受できるのでyoutuberはUUUMに所属しているのです。
しかし、そこに大きな落とし穴があります。
企業がyoutuberを知ってしまったらダイレクトに仕事をお願いするようになる。
まず、ユーチューバーがUUUMを脱退する理由のひとつが「企業がyoutuberを知ってしまったらダイレクトに仕事をお願いするようになる。」という事です。企業は商品紹介動画などのチェックやその後の販売数の変化などを分析しています。例えば、木下ゆうかさんに新商品のレビューを動画でお願いしたら、売上が1億円増えた。みたいな形で企業は効果を知っているのです。そうしたら次回、また新商品を発売する時には木下ゆうかさんにお願いすればいいのです。そこにUUUMは関与する役目は一切ありません。ユーチューバーからしてみれば、企業と直接コネクションができたら、UUUMにいるメリットは少なくなります。
テレビと違って、コンテンツは自分で作る
テレビの芸能事務所がビジネスとしてうまく行っているには理由があります。それは芸能人は自分でコンテンツを作れないし、TV局にコネクションが無いと番組に出演できないからです。芸能人の事務所はTV局とコネクションを持っていて、TV局は決して、芸能人個人に仕事を依頼することはありません。そのような業界構造になっているので成り立つのです。しかしユーチューバーの場合は自分でコンテンツが作れてしまうし、YouTubeに動画を投稿するのは個人でできてしまい、会社の許可とかめんどくさいシガラミとかはないので、無理してUUUMという事務所に加入していなくてもユーチューバーとして活動はできるのです。
人気ユーチューバーは広告報酬も高い
上記の理由に加えて、人気になったユーチューバーは広告収入も半端なく高くなります。シバターさんなどは月収で5~600万円くらいあると言われています。そのレベルになると3割UUUMが取ったら毎月120万円もお金を取られ、年間だったら1,500万円近いお金を取られる計算になります。企業案件が増えてきて認知度が上がったユーチューバーはUUUMに所属するメリットより、脱退して自分たちでやるほうが金銭的なメリットは高くなるのです。
こんな理由から最近UUUMから脱退するユーチューバーが急増しているのです。そろそろUUUMも限界が来ていると言われていて最近は株価も下がっているようですね。今後会社の存続が心配です。