年収は「住むところ」で決まる ─Kindle版

エンリコ モレッティ (著)の「年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学 [Kindle版]」を読んでみた。ざっくり内容をご紹介しますと、グローバル化が進む世界の中ではいわゆる単純労働系の仕事はどんどん人件費の安い海外へ、頭を使う仕事は先進国の都市部へ集中するので、どの地域に住むかによって自然と収入は決まるという内容であった。結局、グローバル企業の高収入の仕事(今でいうIT系企業やメーカーなど)のマーケティングとデザイン関係の仕事は先進国の都市部にあり、工場は発展途上国に多いことなどからこの構図は現代社会に当てはまっていると思う。

そして、高収入の仕事を持つ人が住むエリアの周辺はたとえ単純労働であっても単価が上がるので、高収入になるという構図であるという。

仕事をするエリアによって確かに確率論で言えば高収入の職業に当たる可能性が高いし、クライアントも多くいるだろう。ただ私としては職業によっては完全にクラウド上で完結するものがあることや物価水準のことがあまり考慮されていない事が残念だった。同じ収入でも物価の高低で使えるお金の額は大きく違うはずだ。東京で1000万円稼ぎ、交際費で600万とか使う経営者がいたとして、彼が東南アジアに同じ収入のまま移住したとしたら、同じような交際の仕方をしてもその5分の1程度、つまり120万くらいしか交際費は使えないはずである。そうすると生活にかかるランニングコストに480万円のプラスが生まれる。(ま、もちろん交際費なので、クライアントと遠距離になるのが不可能だっていうこともあると思うがそこは考慮せず書きます)

大きな仕事をしていなくてもそれは同じ事である。なので、収入と同時に支出の面も考慮して働く場所は考えなければならない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする