ソニーからヒット商品が消えた理由。教科書マーケティングの限界。

ソニーでウォークマンを開発した大曽根氏のインタビュー記事。

昔のソニーは、市場調査なんてものをあまり重視しなかった。だからこそ斬新な製品を生み出せたんだよ。「まだ世の中にないものなんだから、消費者に聞いて調査をしても、欲しいものが出てくるわけがない」っていう考え方だった。

 初代ウォークマンを作り始める時もそうだったな。

 そもそもは井深(大、ソニー創業者)さんが海外出張に行く際に、飛行機の中で自由に音楽を聞きたいということで、「何かおもしろいものはないか?」と、当時テープレコーダーを作っていた私の部署に、ふらりと来たことがきっかけだったんだ。

 私たちは現場で、既にソニーが発売していたモノラルタイプの小型テープレコーダーを、ステレオタイプに改造して遊んでいたんだよ。手のひらに乗るほど小さな機器だったんだけれど、ヘッドフォンにつなぐといい音が出せたんだよね。

 それを井深さんに頼まれて、飛行機に持ち込めるような形にした試作品を作ったんだ。小さくしたままステレオ化するために、スピーカーと録音機能を外して、再生専用機にした。これが初代ウォークマンの試作機だよ。http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/16/031800001/052700007/?rt=nocnt

「昔のソニーは、市場調査なんてものをあまり重視しなかった。だからこそ斬新な製品を生み出せたんだよ。」これが全てだと思った。教科書的なマーケティングの基本はマーケットインと言われていて、基本的に企業は「市場を調査すること」から商品開発を始める。

でもそれは確実に薄い利益を出す手法でしかないのだと思う。

そもそも、常識を打ち破ってきたからイノベーションと呼ばれるわけなのだ。

音楽は家で聞くという常識をぶっ壊したウォークマン。
夏は暑いけれど家の通気を良くして過ごそう、という常識をぶっ壊したエアコン(冷房)
ケータイは電話、PCは高度な情報収集&作業、という常識をぶっ壊したIphoneやタブレット

これらのニーズって、市場調査じゃ出てこないんです。もう未来を先回りして読んでいくしかない。
そういう意味でメタップス佐藤さんの『未来に先回りする思考法』は参考になりましたね。

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